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PokkaPoka
2世帯の住まい
2世帯、良くある要望のなかで大きくは完全分離型か水回りだけは共用すると言った感じですが、打ち合わせに来ていただいた時にはもう少し細かく要望がわかっているとスムーズです。例えば分離するにしても世帯を上下に別けたり両側に別けたりするだけで捉え方は変わりますし、共用型ではキッチンを別にしたり、またその逆という意見もありました。後者は単純に「親世帯はミニキッチンで良いですよ」と言ったものなのですが、2世帯の設計依頼が来た時にいつも想うことは毎回毎回と親子夫婦で意見が食い違っている事があったり、家族間では当たり前に話している事が、その生活感をまだ感じていない状態の僕に伝わってなかったり…
2世帯の時はよくそんなことを思いながら受け答えしていますw
シックハウスと化学物質過敏症
最近では一般的になってきたF★★★★は素材や材料に使われている接着剤などから出るホルムアルデヒドの散布量が少ないものを示したもので、シックハウスとは住居において起こるめまい頭痛などの症状にたいして換気設備を設け対応するものに対し、化学物質過敏症は人それぞれ固有の化学物質による耐性の有無によるもので、建築で言うシックハウスを守れば良いものではないと言うことらしいです。
以前、ディスカッションによる講演で出演していただいた化学物質過敏症を持つ工務店の社長さんは新車選びも使われている成分表を見ないと乗れないとおっしゃっていました。当時の国産車はほとんど対応していなかったらしくメルセデス・ベンツはその対応をしてくれたとか…。さすがエコ先進国ですね。当事務所でもできるだけ目に見てわかりやすい素材を選んでいこうと想っています。
Data
- 東京都 近郊 30代夫婦 2世帯の暮らし
- 木造軸組み工法
- 造作使用木材は全て多摩産材を使用
- 内部仕上げ・漆喰左官仕上げ、桧t18縁甲板 一部セルフビルド(左官・塗装)