Works
故郷の山の木
青森のやま
ふるさと青森にある山の木を使って家造りをしたい。青森の山に何度も足を運び100年を超える樹々を選木伐採、製材所では山のようにある丸太の製材指示。長期に渡る工程でした。木材の乾燥は仕上げ材から下地になる材まで全ての材をあちこち移動しながら天日干しにしたり…。木材の良し悪しは実際に見るだけではなく触って感じる事が大切なんだと感じました。良い大工と仕事をさせて頂いているせいか「和」の建築を学ぶ事もおおく、今回は数寄屋建築の繊細な寸法取りをしたり、特注で瓦を焼いていただいたりと楽しい家造りでした。
囲炉裏の居間
大空間の居間には南北に赤松の丸太梁を古材のような色合いで塗りました。大きな囲炉裏のテーブルを2セット設置する事で、ここを通る人達はお店でもできるのでは?と話が持ち上がったり…w 床材には青森赤松を「追い柾」で製材。これ以上にない良い床材が仕上がりました。良い材に囲まれたこの家を設計させていただきながらとてもうらやましく感じました。
赤松の縁甲板はカビ易く、掃除を怠っていることが直ぐにバレてしまう材として、「嫁泣かせ」なんて呼ばれ方もあるそうです。