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koharuu
東京の木で家を造る
よくよく講座勉強会に来て頂いていたクライアントさんでした。長く住むすまいだからと、熱心に、そしてこだわりをもっている方でしたね。初期に提案したPLANは今でも記憶に残るPLANなんですが、話を進めていくと少し違うのかな?と思って変えたPLANになり、人それぞれに合う暮らしがあるように、設計も進めてゆくといろいろな変化が見られます。当初から計画にあげられていたペレットストーブは、家の中心に配置され、いつも穏やかにやさしい暖かさで迎え入れてくれています。
そんなペレット燃料は、事務所の関連会社「東京ペレット」として全国でも質のよい燃料を提供しているんですが、今回の山で選木伐採した樹々の端材を砕き燃料にも使用させていただきました。
旬伐りの家
山に入り木を伐採するんですが、食べ物にも美味しい時期があるように木材にも旬な伐採時期があるんです。木の中の水分がもっとも水分量が少ない時期に伐採することで無理な乾燥をせず、木材にストレスをあたえないようにするんですが、そんな家造りを「旬伐りの家」とよんでいます。山に入りたての若い頃は、建築材として見る材の良し悪しはわかっても、山の木を見てそれを建築材として考える事ができず…w キコリさんや製材所の方達によくよく教えていただきました。
工程的には、秋になる9月頃に選木伐採、年内に製材乾燥、そこから大工さんの刻みに入ります。最近では工業化されたプレカットが多くなってきましたが、時間に余裕がある方には今でも大工さんの手刻みをお薦めしています。いかがですか?